洗いすぎが皮脂の過剰分泌を促進する

余分な皮脂を落とそうと必死になるのが裏目に

普段のスキンケアが過剰な皮脂分泌を促進させる原因になっていることがよくありますがその典型が洗いすぎです。 毛穴トラブルやニキビがあると、つい洗顔に力が入ってしまいますが、それが肌の乾燥を招き、皮脂の分泌につながってしまうことが多いんです。

あとでしっかり保湿したとしても化粧品の保湿成分が肌がつくりだした保湿成分の代わりになることはないので、洗いすぎで肌本来のうるおい成分を落しすぎるというのは絶対に避けないといけません。

洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使うのは控えたほうがよさそうです。

肌のうるおい成分を死守する!

メイクはしっかり落とすが逆効果に!

メイク汚れはクレンジングで落とし、皮脂汚れは洗顔料をしっかり泡立てて洗顔して落すというのがスキンケアの基本中の基本だと思います。 特にオイリー肌の人はより念入りにクレンジングと洗顔を頑張っていると思います。

しかし、こうしたW洗顔や時間をかけてクレンジングと洗顔が肌の乾燥を招いてしまい、乾燥をおぎなうために肌が余計に皮脂を分泌するようになってしまうというケースが非常に多いんです。

肌のうるおいというのは皮脂・天然保湿因(NMF)・細胞間脂質の3つの保湿物質によって保たれていますが、これら3つの成分はクレンジングと洗顔によって洗い流されてしまうものです。 とくにメイクの油汚れを落とすクレンジングの界面活性剤のチカラは強力で肌のうるおい成分を根こそぎ奪ってしまいます。

そのためメイク汚れをしっかり落とそうとよく落ちるクレンジングオイルを使って、時間をかけてクレンジングすると、それだけ肌のうるおい成分も多く洗い流されてしまうことになります。

3つのなかでも皮脂は洗い流されても数十分で元のレベルに戻りますが、肌のターンオーバーの過程で生成される天然保湿因子(NMF)と細胞間脂質はそうはいきません。 クレンジングは毎日のことですから、天然保湿因子や細胞間脂質が回復するまえにどんどん洗い落としてしまうことになります。

その結果どうなるかというと肌はうるおいを保てなくなり、乾燥してしまうので、唯一残っている皮脂が他の2つの分も頑張ろうと必死に皮脂の分泌量を増やして乾燥から肌を守ろうとします。

しかし、肌のうるおい保持に占める皮脂の割合というのは2%ぐらいなので、皮脂の分泌量が増えたところで残りの98%を補えるわけがありません。 その結果、肌は乾燥する一方で、皮脂も増え続けるという悪循環に陥ってしまうことになります。

ぬるま湯で皮脂は落とせる

この乾燥スパイラルから抜け出すにはクレンジングをやめないといけません。

クレンジングをやめたらメイクは落とせないし、皮脂も残ってしまうと思う方もいるかと思いますが、メイクは石鹸で落とせるものにして、 皮脂はぬるま湯で洗顔して落とすようにします。

洗顔料を使わない洗顔は最初のうちは洗った気がしないと思いますが、それでいいんです。これまでが落しすぎていただけですから。 32~34度ぐらいのお湯で洗えば皮脂は落ちます。

これを頑張って2週間続ければ、皮脂の分泌量が減ってきたことを実感できるはずです。

皮脂が残ってしまうと酸化して肌にダメージを与えてしまうというのは確かですが、それは洗顔も何もしなかったらの話です。 朝と夜の2回ぬるま湯洗顔でちゃんと皮脂を落としていれば皮脂が酸化してダメージを与えるということはないのでご心配なく。

注意してほしいのは洗えている気がしないということで肌をこすってしまうことです。肌をこする肌のバリア機能が壊れてしまうので 乾燥をまねき、皮脂の分泌を促すきっかけになってしまうからです。

洗顔後に化粧水や美容液で保湿成分を補って、それで乾燥を防げばいいかと思う人もいるかもしれませんが、肌が作り出す自前の保湿成分を超えるものがない以上、 外部から保湿成分を補うのではなく、自前の保湿成分をいかに守るかということのほうがずっと大切なんです。

自前の保湿成分を洗い流してしまうクレンジングをやめて洗顔料を使うのをやめてほしいのはそれが肌の保湿にとって一番いい方法だからです。

このページのまとめ
  • 乾燥肌の原因はクレンジングや洗顔による洗いすぎ!
  • 皮脂だけで乾燥を防ごうとするから皮脂の分泌量が増えてしまう!
  • 皮脂は32~34度のぬるま湯で落とせる!
  • 肌のうるおい成分を守るためにはクレンジング剤と洗顔料を使うのをやめるのが一番!

これまで保湿というと水分や有効成分を与えることだと思っていた人は180度発想を変える必要があります。 最強の保湿成分は自前の保湿因子です。それを復活させるには洗いすぎを止めるのが一番効果的です。